9.0 グレングラント

グレングラント 1957-2021 64年 ゴードン&マクファイル Mr. George Legacy 2nd Edition

グレングラント 1957-2021 64年 56.1%
1stフィルシェリーバット カスクNo. 3483 O/T298
ゴードン&マクファイル Mr. George Legacy 2nd Edition

好みポイント:9.0

カラー:濃い琥珀色

香り
やや重たい立ち上がり、芳醇で凝縮感のあるドライフルーツ、艶やかで重厚なアンティークチェア、スパイシーかつ高貴なシェリー香、香ばしく重すぎないカラメル、少しのレザー、奥で支える太いモルティネス
後から、香ばしさと甘さを増すダークメープル様のオールドシェリー香
グラスアロマは芳醇なドライフルーツとスパイス

味わい
キュッと舌を引き締める中程度のタンニン、パワフルだが棘のないアタック、艶やかで重厚なウッディネス、ややジューシーで芳醇なドライフルーツ、スパイシーかつ高貴なシェリー香、豊かなモルティが加わりながら余韻まで繋がる、甘やかで旨みのある麦芽香が長く残る、余韻は長い、フルボディ

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ウイスキーの主役はなんだろう。

金色の大麦、命の水、それとも樽、酵母…。

その答えが知りたくて、今日もまた飲んでいる。

ウイスキーを飲んでいると、時を超えて、作り手の魂に直接触れられる瞬間がある。

酒屋の棚に、目には見えないメッセージを感じることがある。

会話がなくても、バーテンダーの想いが伝わることがある。

ウイスキーのあるところに必ず人がいる。

私と誰かの間にウイスキーがあるなら、私たちはウイスキーによって結ばれる。

そのとき、胸の辺りがじんわりあたたまる。

ウイスキーの主役は、人の心ではないかしら。

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ゴードン&マクファイルから、シングルモルトを世に出したと言われるジョージ・アーカート氏に敬意を表したレガシー(=遺産)シリーズの第二弾としてリリースされた1957年ヴィンテージのグレングラント。
熟成年数は驚異の64年です。

G&Mジャパンさんのサンプルプレゼント企画に応募したところ、奇跡的に当選し、この大変貴重なモルトを飲む機会に恵まれました。

まずは、G&Mジャパンさんに心からの感謝を申し上げます。

また、先にお詫びしなければならないことがあります。

私の好みを数値化した「好みポイント」は、金額やボトルの希少価値は含めておりません。

しかし、本ボトルを飲む際に「スペック、価格ともに超一級品であることから、美味しくて当然。むしろ厳しい目で飲もう。」というスタンスをとってしまいました。

わたしの心の弱さが出てしまったことを正直に申し上げておきます。

そうした厳しいスタンスでテイスティングしたにもかかわらず、好みポイントは感動クラスの9.0でした。
その理由を以下に述べます。

本ボトルの感想として、最も伝えたいのは信じられないほど高いレベルで保たれたバランスのよさです。

64年と途方もない長さの熟成年数かつシングルカスク・CSでありながら、味わい深く大変複雑な香味がパーフェクトなバランスで配置されていたとともに、出過ぎた要素や過熟感、枯れ感などピークを過ぎたようなニュアンスが全くなかったことに大変驚きました。

加えて、度数は56.1%と高く飲み応えは十分にありながらも、アタックは熟成によって丸くなっており、とてもまろやかな口当たりでした。

香味を振り返ってみると、トップノートはとても芳醇で豊かなフルーティ(凝縮感はジャム〜ドライ)に始まり、甘やかでありながらも高貴なニュアンスのオールドシェリー香や木製のアンティーク家具のような品のあるウッディネス、とりわけ圧倒的な太さの骨格で香味を下支えしボディにも貢献するモルティネスなど、オールドに期待する要素が贅沢にあしらわれていました。

そのどれもが偏りなく、寸分の狂いもないボリュームで手を取りあっている姿に深い感動を覚えるとともに、もはや奇跡だと感じました。

私の両親が生まれる前から、この世界で鍛錬を積み重ねてきた一杯のウイスキーと巡り会えたことに感謝の気持ちでいっぱいです。

-9.0, グレングラント