9.0 マッカラン

マッカラン 1961 46% OB

マッカラン 1961 46% OB

好みポイント:9.0

カラー:ガーネットが溶け込んだ琥珀色

香り
ゆっくりとした立ち上がりで上品なオールドシェリー香、香ばしいダークメープル
後から少しずつ複雑になっていく、赤と黒系ベリーのコンフィチュール、ジューシーな果実、黒蜜、オレンジピール入りの高級チョコレート、革張りのアンティークチェア、うっとりする陶酔感と浮遊感、全身が溶かし尽くされるイメージ

味わい
重厚なボディでありながらも美しくシルキーな口当たり、非常にリッチでエレガントな雰囲気、なめらかで艶のある高級チョコレート、凝縮された果実の酸味と甘味、ジューシーなレーズン、珈琲、黒蜜、どこまでも長くうっとりする余韻、フルボディ

「シングルモルトのロールスロイス」。
なぜ、そう称されるようになったのか。
その理由を身体で解釈することができた至極の一杯でした。

1961年ヴィンテージのオフィシャルマッカラン。度数は46%です。
翌年までは、同じく46%でボトリングされていますが、1963年ヴィンテージから43%に変更されます。

その異名への理解が深まった理由として、唯一無二のエレガントな雰囲気に加え、香り・味わい共に非常にリッチで「厚みのあるボディ」を感じたからです。
これは、僅か数%かもしれませんが、少し高めに設定された度数が影響していると考えています。

加えて、上質なシェリー樽(ソレラ樽?)由来の豊かさや味わい深さ、アルコール収率は低いですが複雑さが生まれる当時の麦芽品種など、様々な要素が厚みのあるボディや多彩な香味を演出しているのだと思います。

まさに、ラグジュアリーで重厚なロールスロイスに例えられる味わいだと感じたところです。

また、オールドマッカランの特徴の一つでもあるベリー系の果実感も豊富にあり、凝縮された酸味と甘味が、艶やかで豊満なボディに深紅のドレスを着せているようで、その品格と美しさに思わず息が詰まってしまいます。

余談ですが、美味しいウイスキーを飲んだ後、そのウイスキーに近い香りを嗅いだときに香味がフラッシュバックする経験はありませんか?

翌日はいつも通り仕事をしていたのですが、身体に刻み込まれた記憶のせいで珈琲やチョコレートを味わう度に香味がフラッシュバックするものですから、その度に思い出し、考察し…といった具合で、全く仕事になりませんでした…。

数日間に渡って続く余韻を味わえたとともに、またひとつウイスキーへの理解を深めることができた素晴らしい体験でした。

-9.0, マッカラン