
スプリングバンク 2010-2020 10年 55.6%
シェリーカスク O/T 8,500
ローカルバーレイ OB
好みポイント:6.5
カラー:ルビーが溶け込んだ琥珀色
香り
芳醇でジューシーな葡萄、カラメル
後からモルティ、艶やかなレザー、香ばしいウッディネス、トースト、ラムレーズン、洋酒入りのチョコレート、溶剤のニュアンス、赤系と黒系のベリー、ミント、デーツ
グラスアロマは濃厚なシェリー香とモルティ
味わい
オイリーなテクスチャー、パワフルなアタック、芳醇な葡萄、凝縮したドライフルーツの甘みと酸味、チョコレート、ギュッと煮詰まった甘やかなベリーの長い余韻
モルトの香水と称されるスプリングバンク蒸溜所のローカルバーレイシリーズで、オールドを除けば同シリーズの中では珍しい100%シェリー樽熟成です。
熟成樽については、O/Tが8,500本ということから複数の樽をバッティングしていることは明らかであるものの、どのような樽が使用されているかは不明ですが、果実感やレザーのニュアンスからオロロソシェリー樽が主体であると考えています。
なによりも、近年シェリーでこれだけ豊富で複雑な果実感が生み出されていることに驚きました。また、これからリリースされるシェリー樽熟成ウイスキーへの希望と期待で胸がいっぱいになりました。
総評としては、非常に複雑であり10年熟成とは思えない完成度の高さだと感じたところです。
シェリー樽由来の香味の良さについては前述の通りですが、とりわけ良いと思ったのは、熟成期間が短いことから樽に支配されておらず、蒸留所の個性でもある麦芽感がしっかりと残っていたことです。
残念ながらブリニーな要素は薄いと感じてしまいましたが、麦芽感とシェリー感のハーモニーは絶品でした。
シェリー樽熟成の未来を感じる素晴らしい一本でした。