7.0 スプリングバンク

スプリングバンク 12年 46% OB ビッグS 1980年代流通

スプリングバンク 12年 46% OB
ブラックラベル ビッグS
1980年代流通

好みポイント:7.0

カラー:ゴールド

香り
林檎や洋梨のようなフルーティ、綺麗な主張の潮気
後からチーズのもったりした香り
さらに後から桃や完熟ラ・フランスのような美しくフルーティな香りが開き陶酔感が生まれる

味わい
オイリーなテクスチャー、ブリニー、綺麗なフルーティ、余韻はモルティ、ミディアムボディ

1980年代頃の流通と思われるスプリングバンク。熟成年数は12年です。
大きな「S」マークのラベルデザインから、ビッグSの愛称で呼ばれています。

トップノートは、林檎系の瑞々しいフルーティさにあわせて、綺麗な印象の潮気を感じさせる香り立ちで、ジョーマローンのフレグランスを纏いながら透き通った美しい海の浜辺を散歩している気分になります。

飲んでみると、ややオイリーなテクスチャーで、バンクらしいブリニーな味わいに加えて、香り同様のフルーティさがスッと舌に染み渡ります。
余韻はしっかりとモルティなニュアンスが現れました。麦感を感じられるのは嬉しいポイントです。

さて、ここまでの香味をまとめてみると、フルーティな香りや蒸溜所特有のニュアンス、麦感など「複雑だがバランスが取れており美味しい」といった評価で収まるところですが、時間経過で香味が開くと、評価をワンランク押し上げた要素が現れはじめます。

はじめに感じたフルーティなニュアンスは、実はサナギの状態であり、後から香りが開くとフルーティさがブラッシュアップされ、美しい羽模様と鱗粉を身に纏った蝶へ姿を変えたかのように、エレガントで洗練されたエステル香へとメタモルフォーゼしたのです。

このような美しいエステル香は、25年〜30年程の長い熟成を経たモルトで現れるようなニュアンスであり、12年熟成で味わえることなどそうありません。
深い熟成感があるわけではないのですが、熟したラ・フランスのような麗しいフルーティが開き大変驚きました。

スプリングバンクの丁寧な作り込みだからこそ為せる業なのかもしれませんね。

-7.0, スプリングバンク